内容説明
手描き看板・手作りポスター400点以上掲載!
目次
1 噛めば噛むほど味が出る―するめフレーズ看板
2 達筆?ヘタウマ?―味わい文字看板
3 錆すらもアート!?―美的風化看板
4 あなたは誰?それは何?―キャラ&モチーフ看板
5 暮らしの友、嗜好の友―萬生活看板
6 きっと見つかる、見つけたい!―捜索お導き看板
7 並べ並べて、また並べ―羅列密集看板
8 注目!いまから大事なこと言います―注意忠告看板
9 消えつつある街の記憶―風俗遺産看板
著者等紹介
町田忍[マチダシノブ]
庶民文化研究家。1950年東京都生まれ。和光大学人文学部芸術学科卒業。在学中、ヨーロッパ各地を放浪。卒業後、約1年半の警視庁警察官勤務などを経て、庶民文化における風俗・意匠の研究を開始(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
あじ
31
刊行予定日がずれ込んで約一年。ようやく手にした町田さんの新刊は、庶民文化研究の第一人者であることを知らしめる、膨大な資料の結晶化でありました。ぺこちゃん人形の定点観測、自衛官募集のビラ、果ては“擬木”の観察などなど…【なんでも】研究対象にしてきた町田さん。であるからしてただの看板であっても、稀少性や味わい噴飯度を見極めるセンサーは最早お墨付き。特に『注意忠告看板』と『するめフレーズ看板』のカテゴリーは採集力がものを言う。この場をお借りして町田さんの永年功績を称えさせていただきます。◆本書前半カラーページ2020/03/29
ロマンチッカーnao
24
手書きの看板ばかりの本です。THE昭和です。味わい深いです。たまに街で古い看板を見て、あぁ懐かしいなぁって思いますけど、そういう看板の写真ばかりの本です。特に解説もなく、ひたすら手書きの看板の写真ばかりです。いいですよ。なつかしさだけでなく、なんか引き込まれます。おすすめです。2020/04/06
おおにし
17
デジタルサイネージの普及でこういう手書き看板が都会からどんどん消えつつある。広告としての効果が疑問な奇妙な看板も多いが、これらの手書き看板が街の雰囲気を醸し出していることは間違いない。看板のレッドリストである本書は今後貴重な資料となることだろう。2020/07/03
hitotak
11
看板のみならず、注意書きや広告、たずね犬などのビラも含めた、街中で見かけるあらゆる手書きモノを集めた一冊。近年はパソコンも普及して手書き自体がめっきり少なくなっているせいか、ここに掲載されている写真は昭和~平成前期のものが多く、もうこの世にないものが殆どかもしれない。とにかくゆるくて適当、書いた人の個性も伝わるような味のある看板ばかり。風俗関係や成人向け映画の看板などの、あまりにもストレートなあおり文句にも驚く。最近見かけないけど昔は繁華街に普通に存在してたな~、と妙に懐かしくなった。2020/07/28
しげ
6
まるで時間旅行に出たようでした。いま生きているこの時代から離れ、ふわふわと浮遊するようで楽しかったです。欲を言えば、全部のページをカラーで眺めたかったです。2023/02/18