内容説明
1986年6月17日、海洋調査船「へりおす」が福島県相馬沖で沈没、乗組員9名全員が死亡。この事故で一人息子を失い、船体引き揚げ、事故原因究明に奔走した一人の母親の目が捉えた、事故をめぐる関係者たちの赤裸々な葛藤。7年の歳月を経た今、いや増す鎮魂の願いを小説形式の抑制された筆致に托し鮮烈に描き出す。
1986年6月17日、海洋調査船「へりおす」が福島県相馬沖で沈没、乗組員9名全員が死亡。この事故で一人息子を失い、船体引き揚げ、事故原因究明に奔走した一人の母親の目が捉えた、事故をめぐる関係者たちの赤裸々な葛藤。7年の歳月を経た今、いや増す鎮魂の願いを小説形式の抑制された筆致に托し鮮烈に描き出す。