感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
のん@絵本童話専門
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再読。ジタ・ユッカーさんはスイスの画家だそう。絵の具のぼや~っとした滲みが美しい。一匹だけ黒い毛の羊にほとほと困っていた羊飼い。ある日、毛を刈っているときに群れから離れて逃げ出してしまいました。その黒い羊が自分の毛に赤ちゃんを寝かせているのを見て…静かですがじんわり心温まるおはなし。キリスト教の宗教色が少し背景にあるように感じます。2021/12/09
ひつじ
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毛刈りを嫌って群れから勝手に離れていってしまう厄介者の黒い羊が貧しい親子と出会い、毛で赤ん坊を温めてあげることでついに役に立つという物語 それとは明記されてないけどキリスト教寓話的な香りがする ていうか羊飼いのおじさん親子と羊を置き去りかーい 住む家すらない親子に動物を押しつけてどうすんねん せめて飼い葉運んだれ 冬の間は暖を取るために生かしておくけれど、春が来たら肉目当てにシメられるんちゃうかとちょっと薄暗い気分になる でもそういうこまけぇことを抜きにすれば短い言葉と滲んだような質感の水彩画が美しい絵本2021/04/22
watausa
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すべてのことには意味がある。そして、それは、すべてに対してではない。そこに優しさがあると感じる一冊です。2011/12/27