内容説明
それでもなお大切なものを、いかに伝えるか。価値観の崩壊、道徳教育の衰退、こうした表現がレトリックとしてではなく、実感として迫りくる社会・教育現場において、向き合うべき課題とは―大正大学において開催されたシンポジウム「いのちの教育とスピリチュアリティ」を中心に新たな論考を加え、現状を乗り越える理論構築と実践例を紹介する、新しい教育論。
目次
第1部 生と死の教育(「失うこと」は、学びと成長につながる)
第2部 学校教育とスピリチュアル教育(学校で行う「スピリチュアル教育」の手がかり―「死と死後の不安」の意識調査から;SOCの現状とスピリチュアル教育の意味;道徳教育とスピリチュアル教育;「問い」の見地からするスピリチュアル教育の展望;フィンランドの小学校教育におけるスピリチュアル教育;文学教育によるスピリチュアル教育;いのちの教育と宗教教育)
第3部 いのちの教育とスピリチュアリティ(問題提起 いのちの教育とスピリチュアリティ;発題 教員養成におけるいのち教育;発題 基本的自尊感情といのちの教育;発題 いのち教育と日本的スピリチュアリティ;ディスカッション)
著者等紹介
ベッカー,カール[ベッカー,カール][Becker,Carl]
京都大学こころの未来研究センター教授、70年代京都大学などに留学、1981年博士(比較哲学、ハワイ大学東西文化研究センター)。専門はターミナルケア、医療倫理、死生学、宗教心理、Journal of Near‐Death StudiesやMortalityの編集委員
弓山達也[ユミヤマタツヤ]
大正大学教授。1991年大正大学大学院単位取得満期退学。2000年博士(文学)。専門は宗教社会学、新宗教やカルト問題、スピリチュアリティに関わる諸分野に関心を持つ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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