内容説明
結婚、夫婦の虚構と真実の愛を知る。人生の孤独を乗り越えるものは愛。
目次
1章 これからの愛と性を考える
2章 同棲・結婚・不倫・夫婦―男と女の愛のかたち
3章 その愛と結婚にひそむ虚構
4章 夫婦は倦怠期からが本物の夫婦
5章 熟したときに人生の見方は変わる
6章 幸福の尺度―どういう実になるか
7章 五十歳からの人生の選択
8章 熟年で変容すべき精神構造
9章 五十になってわかる幸福
終章 そこそこの幸せがなぜいいのか
著者等紹介
三浦朱門[ミウラシュモン]
作家。1926年東京生まれ。東京大学文学部言語学科卒業。日本大学芸術学部で教職を務めながら、第15次「新思潮」に加わり、’51年『冥府山水図』で文壇にデビュー。’67年『箱庭』で新潮文学賞受賞。’82年、『武蔵野インディアン』で芸術選奨文部大臣賞受賞。’85~’86年文化庁長官に就任。’99年、第14回産経正論大賞受賞、文化功労者にも選ばれる。現在は、日本藝術院院長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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kemi
58
面白かったです。2017/12/24
しんたろう
4
50代に入った夫婦がどう考えて生きていけばいいのかを教えてくれる人生訓。ターゲットは上位1%でもなく下位9%でもない普通の9割の人々。大多数の人が50代を向かえると若かりし頃の情熱と欲そして夢を失い肉体的老いも重なり人生の終末観と寂寥感を感じるものだが、作者はそれを一つの幸せであるという。そしてそう感じるための心構えを説くのが本書だ。特に妻と言う存在に対してどう考えると幸せなのかを数々の知り合い知人の例をあげ語っている。齢90に近い人生のベテランだけにじわーっとくる説得力あり。2014/01/26
グラスオニオン
1
異質性への願望から同質性への探求と変化する。なるほどね。2020/02/29
greengarden
1
著者が曽野綾子さんの旦那さんだと 初めて知った。 2014/03/25
富士松
0
三浦朱門ともなると上から目線で夫婦仲を論じているのではないかと思ったら、さもあらん、経験者としてそして先輩として微妙な目線から男と女、夫婦の意味を論じている。作者がここまで書くとは信じられないという場面もいくつもあって楽しませてくれた。世の男は心の中では考えていても口に出さないことを、うまく書いてくれている。四十代後半の亭主におすすめしたい。 好きなフレーズ・・・ 何時の間にか配偶者の異質性に慣れによる好奇心の減退が生じる。その結果、配偶者に異性としての物珍しさが消えていく。これを倦怠期と言った。2019/06/21