内容説明
こころ医者の老年学。うつにならずに生きる究極の知恵は、カルペ・ディエム!(この日を摘み取れ:ラテン語)―人生はくねくね道。
目次
1 くねくね人生を歩く
2 こころはこころで読む
3 「うつ」をどう乗り越えるか
4 こころ医者の老年学
5 ぼくたちの時代
6 今日を生きる
付章 「カルペ・ディエム(今日を生きる)」―講演
著者等紹介
なだいなだ[ナダイナダ]
1929年東京生まれ。慶応義塾大学医学部卒業。精神科医、作家。フランス留学後、東京武蔵野病院などを経て、国立療養所久里浜病院のアルコール依存治療専門病棟に勤務。1965年、『パパのおくりもの』で作家デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ぱんにゃー
16
なだいなださん82歳。始めて読ませて頂きました。この本に今出会えて良かったです。/ご自分の癌。精神科医ですから、うつ病の人。専門分野のアルコール依存症。共通する生き易い生き方は、タイトルの通り。かもしれない。ありがとうございます。2013/09/15
なにょう
14
タイトルがすべて。老人も若者も明日があるかはわからない。今日、明日、突然死ぬことはありえる。とりあえず今日一日頑張ったらよしとしよう。★「悩みを通してしか賢く慣れないことを、神は人間の掟とされた」ギリシャ悲劇よりp55。・「本来、道はくねくねしたものである」p15。人生にまわり道はある。・「人生には忘れてしまったことと、覚えていることと、二つしかない。忘れたことは過去で、覚えていることはいつも今だ」ケストナーp178。★なださんが亡くなってから、もう10年近く経つんだなあ。2022/08/26
kiho
11
ふと立ち止まったりその先に進めない時、この人の囁きがあったらいいだろうなと思えるのが、なだいなださん☆亡くなられたという現実を感じながら読了。人生は積み重ね…あせるのでなく、また怠けるのでもなく、日々を続ける大切さ!タイトルの柔らかな響きに見えない力をもらえる。2014/08/13
天晴草紙
7
表題どおりの内容だがこだわることなくとりあえず生きていこうという考えでいれば楽に生きられるかもしれないという話に一理あり。そううつ病だったが故に活躍できたチャーチルの逸話も面白い。2014/02/06
くさてる
5
前書きは2013年4月に書かれており、著者が他界したのは6月。この本は6月に発行されているけれど、追悼の添え書き等は一切ない。けれども、読む側としては様々なことを思う内容。講演録もあり、読みやすい。これからもっと、まだ本にはまとまっていない著者の文章が形になることを望みます。2013/07/17