内容説明
気鋭の経済学者が送る警世の書!利益追求、効用性追求、効率至上主義、成長至上主義は、形而下学・形而上学双方からみて、罪の勧奨、悪徳の勧奨をしているのではないのか。それは、環境・伝統文明・文化・伝統文化を汚染し、社会・家庭・個人の神経・人格を破壊(IT革命)する。機械による人間操作が進み荒廃はさらに激化する。我々人間にとって無理のない自然な生き方はますます破壊されていく。地球と人間の砂漠化が進んでいくだろう。
目次
第1章 二一世紀の新文明(ニュートン型社会科学・人間学からの離脱とポスト・アインシュタイン型へのパラダイム転換;二一世紀の新文明 ほか)
第2章 社会科学のパラダイム転換―疎外された社会科学よりポスト・モダンのホーリスティックな社会科学へ(社会科学のパラダイム転換の必要性;現代社会科学と現代世界 ほか)
第3章 二一世紀の新しい社会思想(経済学のパラダイム転換;第三の経済学と第三の経済システム―友愛経済学と友愛主義の社会思想)
第4章 グローバル化世界の実相・一仮説としての問いかけ(大国同盟―世界オリゴポリー・オリガーキー寡頭制・奉仕か支配か;超国家的な経済システム ほか)
著者等紹介
小林弥六[コバヤシヤロク]
1933年生まれ。経済学博士。筑波大学名誉教授。東京大学経済学部卒業後、同大学院経済学研究科卒業。立正大学教授、筑波大学教授を経て、現在、明海大学経済学部教授。国際地球環境大学客員教授、和光大学講師。近代経済学とマルクス経済学研究の経歴を持つ立場から、その垣根を超えた視点で独自の現代資本主義論、現代社会主義論、新従属理論などを展開する
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