内容説明
「みかへりの塔」は昭和十一年、篤志家やその他多くの人たちの支援を得て完成した。この塔の下、修徳学院の子らや職員、保護者のいきいきと生きた姿を、三代学院長の熊野隆治と小説家の豊島与志雄とが、『みかへりの塔』(春陽堂、昭和十四年)として描き、十万人以上の読者を得た。松竹で映画化、天覧にも浴した。『みかへりの塔 それから』はその続編であり、昭和十年代以降を生き抜いてきた、学院卒業生の心の癒しの記録である。
目次
第1章 みかへりの鐘は鳴る(生命の泉;みかへりの塔 ほか)
第2章 今も、みかへりの鐘は鳴る(写真の中の母;夢に向かって生きる ほか)
第3章 母を慕い、讃える(「母性」;子どものこころね ほか)
第4章 この子らに学ぶ(学院の暮らし;この子らと共に生きて ほか)
終章 逆境に立ち向かう魂を持って