アポロンの光と闇のもとに - ギリシア悲劇『オイディプス王』解釈

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アポロンの光と闇のもとに - ギリシア悲劇『オイディプス王』解釈

  • 川島重成
  • 価格 ¥3,080(本体¥2,800)
  • 三陸書房(2004/05発売)
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  • サイズ B6判/ページ数 276p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784921091071
  • NDC分類 991
  • Cコード C1098

出版社内容情報

ギリシア悲劇の最高傑作、2500年前の“現代劇”の、
随所に潜む謎を解き明かし、巧みな作品構成の筋を浮彫りにして、
詩人のメッセージを根源から読みとる作品解釈の本格

【「まえがき」より】
それと知らずに父を殺害し、それと知らずに母イオカステを妻にした──そして
それと知らずにアポロンの神託を成就してしまった──オイディプス、彼こそ
全生涯にわたってアポロンの神託に操られ、振りまわされた男であった。しかし
このオイディプスは、自分の素姓を知って眼を突いた時、人の目には見えない
真実を心の眼で見据え、それを世に証言する新しい生を歩み始める。

世界は「偶然」の戯れの場なのか。「真理」と呼んでよい究極の価値は存在する
のか。それとも一切の価値は相対的なものにすぎないのか。「真理」ははたして
人を生かすのか。オイディプスとは誰か。特殊な人か。それともわれわれの誰も
がオイディプスなのか。イオカステは私であり、あなたではないのか。

【目次抄出】
   [序説] 劇以前
  1章 運命とアイロニー
  2章 テイレシアスとクレオン
  3章 イオカステとアポロンの神託
  4章 イオカステと偶然
  5章 第二スタシモンについて
  6章 真理とダイモーン
  7章 盲目のオイディプス
   [補説] オイディプスのその後と最期
        ――『コロノスのオイディプス』より

【著者紹介】
1938年生れ.国際基督教大学卒業.文学修士(東京大学).現在,大妻女子大学教授.
国際基督教大学名誉教授.
著書:『「イーリアス」ギリシア英雄叙事詩の世界』,岩波書店,1991.
『ギリシア悲劇──神々と人間,愛(エロース)と死(タナトス)』講談社学術文庫,1999.
『イエスの七つの譬え──開かれた地平』,三陸書房,2000.
『ギリシア紀行──歴史・宗教・文学』,岩波書店,2001他.
共編著:『ムーサよ、語れ── 古代ギリシア文学への招待』,三陸書房,2003.
翻訳:エウリピデース「ヒッポリュトス」,『ギリシア悲劇全集』第5巻,岩波書店,1990.

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

みのくま

4
ソポクレス「オイディプス王」は、ただオイディプス伝説を描いたわけではなく、当時の社会状況とも密接につながりがあったように思われる。だが、アテネのペリクレスや疫病を想起させるような演出は、あくまで聴衆を惹きつけるとっかかりとしての機能に過ぎない。ソポクレスは伝説や社会批評をやりたいわけではなく、宗教(とりわけアポロン信仰)について正面から取り組んだのだと著者は主張する。アポロンという「テュケー(運)」を司る神は幸運という光と不運という闇を併せ持ち、とりわけ本作はそのようなアポロンの特質が如実に表れているのだ2024/01/22

佐藤浩

1
姉の恩師の西洋古典学の大家川島教授によるオイディプス王の解釈した本。なかなか興味深い解釈をしており、とくにイオカステ周辺の解釈ふむなるほどと思わずうなずくほどの出来だと思われる。オイディプス王を一度自分で読んでさらにそんぼ世界、解釈を深めるためにぜひ読んでほしい本。2012/07/04

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