内容説明
本書は今起こっている医療過誤事件を軸として、日本の医療の実態を捉え、患者の求める医療の方向を探ろうとしたものである。
目次
第1章 多発する看護婦(士)による医療ミス
第2章 医師が起こす医療事故
第3章 医療訴訟から見た日本の医療
第4章 ようやく厚生(厚生労働)省が事故対策に乗り出したが…
第5章 日本医師会と医療過誤
第6章 医師依存の国民皆保険制度
第7章 外国の医療過誤と医療制度
第8章 医療水準を評価するために
第9章 求められるカルテ開示
第10章 進むか、インフォームド・コンセント
第11章 医療被害から学ぶ良い病院の選び方
付録 過去2年間に発覚した医療事故リスト
著者等紹介
松下一成[マツシタカズナリ]
1942年神戸市に生まれる。1965年大手製薬会社に入社し、ペプタイドホルモンの研究を行う。この間、大学院自然科学科卒業。理学博士。薬害被害のスモン患者と出会い、薬害について考えるようになる。全国スモンの会大阪支部初代事務局長。その後、薬害医療被害者とともに「関西医療問題連絡会議」を設立。この間、「陣痛促進剤による被害を考える会」「ライ症候群親の会」などの薬害被害者団体の設立にかかわる。1991年「市民の医療ネットワーク」を設立し、医療問題を市民レベルで考える。同年、26年勤めた製薬会社を退社し、医療被害者の支援を目的とした有限会社「日本メディカルソフト」を設立。大阪HIV訴訟原告団の医療相談を受け、海外取材などにも協力。同年、「アトピー・ステロイド情報センター」を設立する。同組織を1999年8月特定非営利活動法人として大阪府の認証を受け、理事長を務める
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