地域特産物の生理機能・活用便覧

地域特産物の生理機能・活用便覧

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  • サイズ A4判/ページ数 507p/高さ 31cm
  • 商品コード 9784916164711
  • Cコード C3058

出版社内容情報


全国の多様な地域特産物の生理的機能性に着目―健康訴求・商品差別化のトリガーをこの一冊に!
全国試験機関等、総勢100名の執筆陣が総力を結集!最新知見を集大成しました。

■ 主要構成

第1章 北海道・東北の地域特産物
第2章 関東の地域特産物
第3章 北陸の地域特産物
第4章 東海・中部の地域特産物
第5章 近畿の地域特産物
第6章 中国・四国の地域特産物
第7章 九州・沖縄の地域特産物

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【発刊にあたって】

 我々の日常の糧である農畜産物・食品への信頼が著しく揺らいでいる。食料に対する信頼を失墜させるような事態が度々生じる原因は何なのだろうか。もしかしたらそれは、食料を扱う人間の食料に対する価値観の喪失によるものかもしれない。
 食料に対する価値観を取り戻し、信頼出来る安全な食料を得るための一つの手段として、生産者と消費者が身近な関係を築き得る地産地消運動が注目される。それは、少品目大量生産時代に失った「食べ物を大切に思う心」を取り戻し、産地の多様な恵みを、消費者が信頼して食べることの出来る地域社会を形成するために役立つと考えられるからである。
 地産地消は、生産者の顔が見える範囲での食料流通による安全な食糧供給体制の確保が目的であるが、一方で、地域で細々と生産されてきた特産物にも目を向けることになるだろう。わが国には地域の風土に根ざした多様な地域特産物がある。大量生産に向かないことから注目されることのなかった地域特産物は、むしろ狭隘な貧土に育ち、生活習慣病の予防に関与する機能性成分としての二次代謝成分を蓄積する特徴を持つ場合も多く、それらは四季折々の郷土料理の素材となり、その地で生活する人々の健康を支えているものと考えられている。
 本書は、このような地域特産物の生理的機能性に焦点を当ててとりまとめるが、これが生産者と消費者を結びつける架け橋となって地域農業の活性化に結びつき、ひいては「食べ物を大切に思う心」を育てる一助になればこのうえない喜びである。
編集委員会

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■ 内容目次

本書記載項目
産地の概要と流通実態
1.1 生産地の分布と特徴
生産地帯と生産量、および産地の特徴
1.2 品種および栽培の特徴
品種や栽培方法などの特徴
1.3 流通実態
生産物の出荷および利用の状況
出荷・流通・販売の特徴
産地における重要性、位置付け、思い入れ等
品質特性
2.1 生産物の品質について
品質およびその実状(官能検査、化学成分評価や物性評価、他産地との違い等)
2.2 品質向上への取組み
品質向上、安全性向上などに向けた取組み等
加工適性
利用形態(菓子等)
産地における伝統的な食べ方や生活習慣との関連
新たな商品開発への取組み 等
生理的機能性
一般成分の特徴と栄養的評価(栄養成分・呈味成分)
生理的機能の評価と効能(機能性成分、生理的機能に関与する成分)
新しい食べ方および新商品の開発
関連する伝承、言い伝えと科学的検証との比較
これまでの地域の食文化との関連と望ましい食生活の提案 等
文献