内容説明
アルコール中毒は現代で最も厄介な公衆健康の問題と呼ばれてきた。タバコや麻薬の害などはこれに比べたらまだ軽い方である。アルコール中毒の専門医である本書の著者たちは、ここでアルコール中毒症についての根本的な問題に答えを出している。中毒の原因と結果、新治療法の開発にまで考察の幅は広い。本書は、明晰で感性豊かな文体で書かれ、中毒者やその家族、友人たち、治療にあたる専門家にとって実用的に役立つだろう。
目次
アルコール中毒とは何か?
アルコールの本質と、その人を酔わせる力の様々な表われ
人体と脳に対するアルコールの有害な影響
社会機構と飲酒
アルコール中毒者に見られるいろいろな人格的要素
アルコール中毒症の諸原因
多種多様な酒の飲み方
アルコール中毒者になるまでの多くの段階
アルコール中毒者の家族
治療
治療の効果の様々な異なり
節制するアルコール中毒者
アルコール中毒症の予防戦と公共の健康の側面
著者等紹介
ケッセル,ニール[ケッセル,ニール][Kessel,Neil]
ケンブリッジ大学、トリニティ・カレッジを卒業し、さらにロンドン大学のユニバーシティ・カレッジ付属病院医科大学院で研鑽を積む。ケッセル教授の精神病医としての訓練は、ロンドン大学の精神医学協会とモーズレー病院での勤務を基礎にしている。その後、医学研究調査会の科学専門のスタッフに加わり、同時に、精神病の疫学研究班の副主任になっている。加えて、エジンバラの王立療養所の、精神病関係のコンサルタントでもある。1965年から、マンチェスター大学の精神病学科の主任教授を勤めている。平行してマンチェスター大学医学部の学部長と大学院の総長の職務も果たしている。主要な研究対象は、自殺行為、自家中毒的行為、心身症の諸病、一般的精神病、そしてアルコール中毒症である。1974年以来、全英医師会の会員であり、長年、健康教育委員会と麻薬乱用防止内務省諮問協議会のために尽力してきた。この間も、10年以上にわたって、厚生社会省に対してアルコール中毒症についての顧問を勤め助言をつづけ、アルコール中毒諮問委員会の会長でもある
ウォールトン,ヘンリー[ウォールトン,ヘンリー][Walton,Henry]
ごく最近まで、エジンバラ大学精神病学科の教授であり、また、ウェスタン・ジェネラル病院の精神病科の科長であった。一方、王立エジンバラ病院の精神病の主任専門医も兼ねており、その王立病院にアルコール中毒症治療の設備を整えた人でもある。現在、エジンバラ大学の国際医学教育センターの教授をしている。その他にも、いくつもの役職をこなしており、医学教育世界連盟の委員長、ヨーロッパ医学教育協会会長、そして専門誌『医学教育』の編集長である。大学教育と医学教育の進歩の連合を調査する会の会長の職を退いたばかりである。以前モーズレー精神病院で働いていたことがあり、ケープタウン大学とニューヨークのコロンビア大学で教え、研究をしたこともある。アルコール中毒症の研究に加え、ヘンリー・ウォールトンは、自殺行為の調査の結果も本に出している。老齢期の心理的疾病、集団療法、医者たちの職業的態度や、医学生を研修させる際の教授法の差異が生み出すさまざまな結果についても著書がある
上杉明[ウエスギアキラ]
1938年生れ。1973年明治大学大学院英米文学研究科単位取得退学。現在、日本大学商学部教授、総合教育英語科担当
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