良心的兵役拒否の潮流―日本と世界の非戦の系譜

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  • サイズ B6判/ページ数 214p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784916117489
  • NDC分類 393.2
  • Cコード C0036

出版社内容情報

「一億対五人の闘い」と言われた戦前の灯台社の
人々の良心的兵役拒否をはじめ、戦前の日本にお
ける良心的兵役ー軍務拒否をした人々を紹介。
 そして、戦後に広がった世界の良心的兵役拒
否運動。いまやドイツでは40%、イタリアで
は30%の青年達が兵役を拒否。この運動は韓
国から台湾、ロシア、イスラエルラテン・アメ
リカと、世界中に広がり始めた。
 本書は、この新しい非戦の平和運動を担って
いる人々を作家・稲垣真美がルポルタージュす
る。

プロローグ 7
  ドイツからやってきた兵役拒否者 7
  良心的兵役拒否と日本の若もの 10
  良心的兵役拒否は世界の常識 13

第1章 かつては一億対五人の闘い 17
  軍隊内で銃を返上 17
  明石順三と灯台社 22
  非戦の思想と良心的兵役拒否 27
  灯台社への最初の弾圧 32
  文書伝道者の日常から 36
  脱柵から良心的兵役拒否へ 42
  明石真人の軍隊内兵役拒否 46
  村本一生の受難 52
  一億対五人の闘い 59
  台湾・朝鮮での殉教 65

第2章 受難をうけた灯台社の人びと 71
  洋服屋さん夫妻の良心的抵抗 71
  死の寸前まで拘留 78
  「明石調書」で転向強要 86
  台湾で銃殺刑に? 92
  転向・非転向の問題 95
  村本一生の正確な歴史認識 100

第3章 日本最初の良心的兵役拒否者 105
  矢部喜好少年の入信 105
  日露戦争への反対 110
  二本の足で上京 116
  連隊長に銃をとらぬと宣言 121

第4章 さまざまな良心的戦争拒否 131
  第二次大戦下・学生たちのレジスタンス 131
  軍事教練のボイコット 133
  配属将校殴打事定したイタリア 205
  十八人が軍事法廷で刑を宣告された韓国 208
  台湾や中南米にも広がる良心的兵役拒否 209
  遅れたロシアとイスラエル 212
  普遍化する良心的「戦争拒否」の運動 213


アフガン戦争をはじめ、戦争の時代が激しく始まっている中で
新しい反戦・平和運動の創造が必要とされている。こういう中で
本書は、一つの非戦運動論の提起でもあると思う。

目次

プロローグ
第1章 かつては一億対五人の闘い
第2章 受難をうけた灯台社の人びと
第3章 日本最初の良心的兵役拒否者
第4章 さまざまな良心的戦争拒否
第5章 自衛隊内での軍務拒否
第6章 奉仕活動と軍事費拒否の間
第7章 世界に広がる良心的兵役拒否運動

著者等紹介

稲垣真美[イナガキマサミ]
1926年京都府に生まれる。1953年東京大学文学部美学科卒業。1955年同大学院終了。専攻は総合芸術論およびプラトンの美学。現在、作家
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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