内容説明
女性視点の支援が本格的に展開された3・11。みやぎの女性たちには、被災女性を支援する力と全国から寄せられた女性視点での支援を受け入れる力があった。その力はどのように形成されたのか、いま地域に欠けているものは何か。女性・生活・地域に視点をおき、現場からひもとく研究提言。
目次
序 「人間の復興」はなされているか
第1部 東日本大震災における被災女性支援の動きから(「人間の復興」としての被災女性支援;被災者支援は男女共同参画推進条例の初実践・登米市の取り組み;ジェンダー視点から考察する被災自治体職員の疲弊)
第2部 地域女性リーダーの原動力はどのようにつくられたか―ライフヒストリーとエンパワメントの場から説きおこす(戦後宮城の地域婦人会から 語り手・鎌田三千子さん;社会学級で培った力―語り手・宗片恵美子さん;助産師という専門職を通して得た力とネットワーク 語り手・やはたえつこさん;仙台の子育て支援が出発点―いま歩みを止めるわけにはいかない 語り手・伊藤仟佐子さん;総論 地域女性リーダーの原動力がつくられた場)
第3部 被災地の明日を担う女性たち(次世代のエンパワメント支援の場をつくる;女性たちのいまとこれから)
終 震災から戦後史を振り返る
著者等紹介
浅野富美枝[アサノフミエ]
宮城学院女子大学教授(家族社会学)。特定非営利活動法人イコールネット仙台理事、気仙沼市男女共同参画審議会委員、登米市男女共同参画審議会委員、栗原市男女共同参画推進委員会委員、石巻市男女共同参画審議会委員、一般財団法人みやぎ婦人会館理事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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