内容説明
本書の特色は、第一に、時系列解析のための古典的な手法から最新の手法までを幅広く扱っていることである。たとえば、状態空間モデル・非線形モデル・連続時間モデル・長期記憶モデルなどの新しい話題を含む。また時系列解析の大きな目的の1つである予測にも焦点をあてて、周波数領域よりも時間領域におけるアプローチを重視している。第二に、時系列解析の実例をまず紹介した後、必要な時系列の概念を導入することにより、初学者にも親しみがもてるように配慮されていることである。第三に、これが最大の特徴であるが、時系列解析パッケージITSMがCD‐ROMとして提供され、本書を読みながら実際にデータ解析をとおして時系列解析の理解が深められることである。
目次
第1章 序論
第2章 定常過程
第3章 ARMAモデル
第4章 スペクトル解析
第5章 ARMA過程によるモデリングと予測
第6章 非定常および季節時系列モデル
第7章 多変量時系列
第8章 状態空間モデル
第9章 予測の手法
第10章 進んだ話題
付録(確率変数;統計の補足;平均二乗収束;ITSMの使い方)
著者等紹介
逸見功[ヘンミイサオ]
東京工業大学大学院総合理工学研究科博士課程満期退学、理学博士。現在、日本赤十字看護大学看護学部助教授
田中稔[タナカミノル]
東京理科大学大学院理工学研究科博士課程修了、理学博士。現在、専修大学ネットワーク情報学部教授
宇佐美嘉弘[ウサミヨシヒロ]
専修大学大学院経営学研究科博士後期課程満期退学。現在、専修大学経営学部助教授
渡辺則生[ワタナベノリオ]
東京工業大学大学院総合理工学研究科博士課程満期退学、理学博士。現在、中央大学理工学部教授
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