内容説明
沖縄研究のアポリアをこえて。弧状に連なる琉球の島々を表象することはできるのか。「琉球・沖縄」をめぐり交錯する多様な歴史認識に架橋を試みる、多元的琉球論。
目次
琉球弧をめぐる歴史認識と考古学研究―「奄美諸島史」の位相を中心に
関係性の中の琉球・琉球の中の関係性
「糸満人」の近代―もしくは「門中」発見前史
「琉球民族」は存在するか―奄美と沖縄の狭間・沖永良部島をめぐる研究史から
幻の島―琉球の海上信仰
大城立裕文学におけるポストコロニアル―ハイブリッドとしてのユタ/ノロ
在関西のウチナーンチュ―本土社会における歴史と差別・偏見体験
多元的歴史認識とその行方―アイヌ研究からの沖縄研究の眺め
著者等紹介
吉成直樹[ヨシナリナオキ]
1955年生。法政大学沖縄文化研究所教授。地理学、民族学、民俗学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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