内容説明
ドキュメンタリー映画は、はたして「現実」や「事実」を写しているのだろうか。歴史・ジャンル・現在の展開をとおして、その多様な相貌を描きだす。
目次
総論(方法としてのドキュメンタリー―現実に向かうカメラをめぐって)
1 時代を写したカメラ(台頭期のドキュメンタリー映画と記録映画;アマチュア映画のアヴァンギャルド;誰がいかに語るのか―帝国の自民族中心主義;科学映画の興隆と迷走―文化映画論序説)
2 凝視する視線と見られた世界(スポンサード映画の光と影;一九五〇年代の岩波映画製作所―戦後記録映画の転回点;アート・ドキュメンタリーの美学)
3 多様な現実・多様な試み(テレビ・ドキュメンタリーの新しい相貌―「虚構」と「現実」のあいだで;ビデオ・ジャーナリズムの現在;ビデオ・アクティビズムの闘い;山形国際ドキュメンタリー映画祭とアジア)
著者等紹介
村山匡一郎[ムラヤマキョウイチロウ]
映画評論家。専攻は映画批評・映画史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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