内容説明
「琉球文学の聖典」として神聖視されてきた「おもろさうし」。その「おもろさうし」を「文学」という枠組みから解き放ち「歴史史料」としてそこに潜む政治的編纂意図を読み解く。おもろが語る琉球王国の成り立ちとは。
目次
序 文学から歴史へ
1 『おもろさうし』のひとつの編纂意図―尚真王をめぐって
2 聞得大君をめぐる問題―神名が示す朝鮮半島への道
3 煽りやへ論―八幡信仰から倭寇へ
4 原型神女論―海の道の神女たち
5 琉球王権の性格
6 琉球王権神話論
7 第二尚氏の成立過程―首里、今帰仁、玉城の三角形
結論 琉球王国成立期と倭寇
著者等紹介
吉成直樹[ヨシナリナオキ]
1955年秋田県生まれ。東京大学理学部卒業。同大学院理学系研究科博士課程中退。理学博士。法政大学沖縄文化研究所教授。地理学、民族学、民俗学専攻
福寛美[フクヒロミ]
1962年東京都生まれ。学習院大学文学部国文学科卒業。同大学院文学研究科博士課程単位取得退学。文学博士。法政大学、専修大学、学習院大学非常勤講師。神話学、文学専攻(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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