内容説明
我々はいかなる世界に生き、いかにしてその世界にたどり着いたのか?I・ウォーラーステインの「世界システム論」を「標準」として、その相対化を図り、そこに独自の世界システム像を浮かび上がらせる。世界を読み解く新しい視座。
目次
1 理論的枠組み(国際政治理論としての世界システム論)
2 近代世界システムの形成と発展(ヨーロッパにおける近代世界システムの誕生と「帝国」の死産;「スペイン・システム」の形成・拡大と「世界システム」―スペイン絶対王政による新大陸植民地ラテンアメリカ;日本の世界システムへの組み込み?―開かれた「鎖国」とプロセスとしての「開国」;トータル・ウォーの時代―「帝国主義戦争」としての二つの世界大戦;世界システム論と東南アジア;石油危機―世界システムへの挑戦だったのか?)
3 二十一世紀の世界システム―「グローバル・システム」か、「帝国」か?(環境問題に見る世界のシステム化―近代世界システムの根本的危機か?;近代国家アメリカ主導の帝国型世界システム?)
著者等紹介
石川卓[イシカワタク]
1968年生まれ。東洋英和女学院大学国際社会学部助教授。専攻=国際政治学、安全保障論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。