内容説明
日本の伝統的な映画製作システムが崩壊する一方で、松竹ヌーヴェル・ヴァーグや実験映画をはじめとする映像表現の多様化と拡張の運動がもたらしたものとは。
目次
総論 アヴァンギャルドとオルタナティヴ―一九五〇‐六〇年代を中心に
1 映像表現とアヴァンギャルド(劇場の三科とダダ映画;戦後アヴァンギャルドの映像と身体;可能性の映画―瀧口修造の『北斎』シナリオとシュルレアリスム;松本俊夫の実験としての映画形式;日本映画の六〇年代と金井勝 ほか)
2 日本映画とその外部(日本映画の新しい波―一九六〇年代;時代を証言する―大島渚『日本の夜と霧』論;『砂の女』再読―レズビアン・リーディングの新たな可能性;増村保造から純映画劇運動へ―『イントレランス』公開;日本映画の他者、ドナルド・リチー―占領下における反=啓蒙者の肖像 ほか)
著者等紹介
西嶋憲生[ニシジマノリオ]
多摩美術大学芸術学科教授。専攻は映像文化・映像芸術
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