内容説明
本書は、はえぬきの放送人がかたる日本の民間放送の歴史である。放送の現場の体験をきっかけにして、各界の人物の人間像が、まことにあざやかにえがきだされている。日本の現代史の一局面をくっきりと切りとって見せてくれたものといえる。
目次
第1章 佐藤春夫―明治男の気骨と度量
第2章 古川丁未子―谷崎潤一郎との愛憎の二年
第3章 奥野信太郎―亡くなりそうな方を、いまのうちに
第4章 天野芳太郎―アンデス文明に魅せられた快男児
第5章 後藤基治―東条内閣誕生のスクープ秘話
第6章 五姓田義松―忘れ去られた日本人画家
第7章 植村直己―「すいませんです。じつはですね」