内容説明
「ママ。まねっこでいいから、だっこして」子供を抱きしめることの大切さを教えてくれる、現代の母子の愛情を衝撃的に描いた絵本。
著者等紹介
内田麟太郎[ウチダリンタロウ]
1941年福岡県大牟田市に生まれる。『さかさまライオン』(童心社)で絵本にっぽん賞、『がたごとがたごと』(童心社)で日本絵本賞、『うそつきのつき』(文渓堂)で小学館児童出版文化賞を受賞
味戸ケイコ[アジトケイコ]
1943年北海道函館市に生まれる。サンリオ美術賞、『あのこがみえる』(偕成社)でボローニャ国際児童図書展グラフィック賞、『花豆の煮えるまで』(偕成社)で赤い鳥さし絵賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Smileえっちゃん
45
絵本展で・・・絵に誘われて読みました。母親から愛されずに育った女の子が母親になりました。でも、抱っこされたことがないので抱っこが出来ない。抱っこの仕方がわからない。子供から「まねっこでいいからだっこして」と言われる。自分も親から同じことを受け継いでいたのですね。自分も寂しい思いをしてきたのに、同じ思いを子供がしていたのです。まねっこだった抱っこが親子の心を繋いでくれました。良かったです~子供を抱きしめる大切さを教えてくれました。2017/07/26
ぼりちゃん
35
お母さんにあたたかな抱っこをしてもらうのってどんな感じがするのだろう。時々思います。抱っこしてもらった記憶は探せど見つからず、あの人に抱っこしてもらいたいと思う気持ちはいつの間にかどこかへ行ってしまったけれど、今、1つわかることは、息子を抱っこすると息子にあたたかく包まれるような気持ちになるということ。 子どもの時の抱っこは得られなかったけれど、子との一つひとつの抱っこを大切にしていきたいな。2022/11/18
ぱお
35
悲しみの塊をとかすようなだっこの温かさ。だっこすることで、おかあさんがだっこされていだんだよね。2015/01/17
わむう
25
虐待されて育った母親は自分の子どもへの接し方をわからないままでいた。でも、ある日子どもから「まねっこでいいから抱っこして」と言われて抱きしめる。生まれて初めて温かい感情が溢れ出す。大人が子どもを育てるのでもコントロールするのでもない。力いっぱいの生命力で子どもは大人にたくさんのことを教えてくれる。2019/07/26
小夜風
25
【図書館】抱っこをされた記憶のない母親が、自分の娘を抱っこ出来ず、「ママ。まねっこでいいから、抱っこして」とねだられるお話。救われたのは母親。でもこんな風におねだり出来る子を育てられた、それだけでこのお母さんはきっと大丈夫…そう思いました。2014/05/05