内容説明
高い山の上の、ほんの小さなひとしずくからはじまった川が、次第に大きくなりながら、さまざまな風景の中を縫って流れ、海までの長い道を辿る。その旅の様子が、五つの小さなまつぼっくりの目を通して描かれる。まつぼっくりたちは、流れにのって運ばれていくうちに、森や草地、滝や湿地に出会い、さらには、中洲にできた大きな都会をぬけ、川とともに大海原にたどりつく。その旅路の途中で、まつぼっくりたちは、ひとつ、またひとつと、「自分の」場所を見つけ、旅をつづけるほかの仲間達と別れて、その新しいすみかにとどまる。最後までひとり旅をつづけ、海にただよい出たまつぼっくりは、どうなるのだろう?なじみのある題材に独自の観点をもちこみ、幼い子どもに、自然の生態、環境を紹介するのに最適な美しい絵本。
著者等紹介
シジャンスキー,ブリギッテ[シジャンスキー,ブリギッテ][Sidjanski,Brigitte]
1931年スイスのチューリッヒに生まれる。第二次大戦の中、政治亡命したセルビアの青年と結婚、その後二人は絵本出版社ノルドズッドを設立。夫とともにヤノッシュ、ヴェルジュイス、ウィルコン、シュレーダー、ワッツといった絵本作家を世に送り出した。2005年に現役編集者を辞し絵本の物語の創作を始める
ワッツ,バーナデット[ワッツ,バーナデット][Watts,Bernadette]
1942年イギリスのノーサンプトンに生まれる。美術学校を卒業後、絵本作家ブライアン・ワイルドスミスに師事し、1967年に専門のイラストレーターに。これまでにグリムやアンデルセン童話の挿絵や創作絵本など70点以上を出版。現代イギリスを代表する絵本作家
松岡享子[マツオカキョウコ]
1935年神戸市に生まれる。神戸女学院文学部英文科、慶應義塾大学文学部図書館学科を卒業後、渡米しウェスタンミシガン大学大学院で児童図書館学を学ぶ。ボルティモアの公共図書館に勤めた後、帰国し大阪市中央図書館に勤務。その後自宅で家庭文庫「松の実文庫」をひらいて、子どもたちに接しながら、児童文学の研究、翻訳、創作に従事する。1974年石井桃子氏らとともに、財団法人東京子ども図書館を設立し、現在同館理事長をつとめる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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よこたん
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