内容説明
朝家を出て、会社の中で働き家に帰ってくるまでの「おとうさんの一日」を描いています。電車や駅や町の風景の中にいるおとうさんを探しながら、まわりの人たちや町の一日の様子をイラストレーションで楽しめる絵本です。まだ携帯電話もパソコンもなかった昭和59年に出版された絵本の復刊です。
著者等紹介
秋山とも子[アキヤマトモコ]
1950年東京に生まれる。女子美術大学絵画科卒業。1978~81年フランス・ボルドー市立美術学校留学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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たまきら
22
読み友さんから。表紙がすごくいい!オトン大好きな娘がオトンと読めるように借りたんですが、二人とも全く興味を示さず、オカンだけが眺めるはめになりました。2017/08/05
そうさん
14
4歳9ヶ月。文字がない絵本。お父さんの1日を絵で表しているが、当時の渋谷(まだ国鉄の時代で、今とはかなり違っているけれど)の町並みも細かく描かれていて、とても見応えがあった。子どもの大好きな信号や高架下の絵もあったので、大喜びで参考にして絵を描いていた。再読希望。2019/05/05
猪子
6
満員電車に揺られて会社へ行き、理不尽なことで怒られて、安めのランチを食し(多分)、酒を飲むことで憂さを晴らすおとうさん。そして週末は家族でお出かけ…!昭和59年に発行された本の復刊なので今とはちょっと違うところもあるけれど、そんなには変わっていないと思う。痴漢対策?で両手でつり革を持ったり、他人とつり革を共有したり、微妙に邪魔な腕。朝の通勤電車の描写が秀逸でした。2019/06/18
ツキノ
6
図書館の書庫の絵本を読もうキャンペーン・78 1983年の作品が2008年に復刊。働くおとうさんの一日を描く文字のない絵本。おとうさんが中心だけれど、街にはたくさんの人がいて、それぞれ生きている。会社では女性が制服を着て補助的な仕事をしている。今なら私服でIDカード首から下げて、だろうか。駅舎や電車のデザインも懐かしいかんじ。それにしてもすごい人だなぁ…みんなおつかれさま!2017/06/13
遠い日
6
秋山とも子さんの細かく描き込まれた絵は楽しい。そこに生活の息づきがあって、人が生きるひたむきさがあって魅かれるのだ。働く「おとうさん」の一日を描いたこの本も、その例に漏れない。主人公のおとうさんだけでなく、たくさんのおとうさんが登場する。おとうさんを探しながら、ああ、こうやって働いているんだと自分のおとうさんでもないのにちょっと感謝。 昨今の日本の経済や雇用状況からは、こんな「働く」ことを疑わず、邁進する力強い姿は眩しく羨ましい気もする。職場のようすとか……時代の変化が興味深い。とまれ「お疲れ様でした」2009/01/07
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