しろいまゆげのトラ

イ ジンスク【文】/ペク テスン【絵】/星 あキラ/キム ヨンジョン【共訳】

瑞雲舎（2007/11発売）

• サイズ A4変判／ページ数 1冊(ﾍﾟ／高さ 22X31cm
• 商品コード 9784916016782
• NDC分類 E
• Cコード C8798

内容説明

ふかいふかいやまおくにいっぴきのしろいまゆげのトラがすんでいた。まんげつのよるトラのまゆげはつきよりももっとあかるくかがやいた。

著者等紹介

イジンスク［イジンスク］
韓国ソウルに生まれる。成均館文科大学でフランス文学を勉強した後、創作アニメーションを制作しています。韓国伝統文化に関わる昔ばなしに関心をもち、子どもたちに聞かせるおもしろい昔ばなしを書いています

ペクテスン［ペクテスン］
韓国に生まれる。公州文化大学で漫画芸術学を勉強しました。楽しく過ごした子どもの頃の思い出を生かすためアニメーションの制作に携わりました。今は韓国の味わいゆたかな絵を子どもたちにプレゼントしたいとの気持ちで絵を描いています。アニメーション「王侯シムチョン」のアートディレクターとしても活躍し、説話本「父は花より美しい」、童話本「銀河の旅行」などに挿絵を描きました

星あキラ［ホシアキラ］
鳥取県生まれ。大阪外国語大学卒業。コピーライターとして、活きいきとした日本語表現に努力を注いできた。国際マーケティングビジネスで韓国をしばしば訪れるうちに、韓国の絵本の魅力にひかれて、日本の子どもたちにもその素晴らしさを伝えたいと思い、絵本の翻訳に携わるようになる。東京都在住

キムヨンジョン［キムヨンジョン］
韓国ソウル市に生まれる。韓国放送大学日本学科卒業後、日本語研鑽のために日本に留学。日本と韓国の子どもたちが絵本を通して理解し合えることを夢みながら、翻訳の仕事を始める。東京都在住（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[あおい]

6年生の読み聞かせに使用。トラの白い眉毛には人の本質を見抜く不思議な力があり嘘をつく人間は食べてしまう…絵に迫力があり見映えがします。日本には「狼のまゆげ」という話があると紹介したら日本昔話で見たことがあるという声が。

2018/02/19

[絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく]

韓国の昔話。韓国のおはなしによく登場するトラ、他の絵本とは違いちょっとコミカルな絵に、トラ？ネコ？と思いましたが親しみやすい絵です。人間の本質を見抜くトラは、その姿を借りた神さま。心が汚れている人間は、醜いものに見えるんですね。『おおかみのまゆげ』　https://bookmeter.com/books/1547248　と類話。

2020/08/20

[うー（今年も遅くなります）]

＜韓国昔話絵本＞絵が良い！ 白い眉毛のトラには不思議な力があるという。眉毛からでる不思議な光をあてると、本当の姿がわかるのだが、誰もかれも、こらしめてやりたくなるような人間ばかり。最後に「君たちの心はキレイかな？」と問われるが、うーん…どす黒いかも…。

2019/11/30

[遠い日]

韓国発。韓国のトラの昔話は力強くて、畏れを含んで、大好きです。白い眉毛のトラは、汚れた人心を見抜く力を持っている。腐った性根の人間ばかり見てきたトラが初めて出会った清らかな心の持ち主の少女。少女のその後が気になるが、心のきれいな人ばかりではないこの世を、どう見ただろうか。日本にも似たような狼の昔話があるようだ。

2017/12/05

[カラスノエンドウ]

冬季五輪開催にちなんで、韓国の絵本を読んでます。これは昔話。山奥に住むトラの白い眉毛にはその人の本質を見抜く不思議な力がある。どこへ行っても懲らしめてやりたいような人間ばかりだったが…　絵が迫力ある水墨画みたいです。トラがやたら胴長短足で、トラというよりネコっぽいかな？鮮やかな色彩がまるで宝石のように、幻想的な世界を描いています。　日本でも似たような昔話『狼のまゆ毛』があるそうです。

2018/02/08