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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヴェルナーの日記
298
著者デ・ラ・メアが編んだ短編詩82作品を掲載した1冊。どの作品も俊逸で、個人的には小説家デ・ラ・メアより、詩人デ・ラ・メアと冠した方が似合っていると思う。”笑い””悲しみ””滑稽さ””不思議さ”等々、あらゆるシチュエーションを切り取って詩へと転化する(提喩)の手法は流石は詩人デ・ラ・メアとしか形容することしかできないほどの作品集である。デ・ラ・メアのファンであるならば必読の書といえよう。巻末に詩の原題(英語)が記載されているが、出来れば本文も原題を載せて対訳本にして欲しかったが、それは贅沢な要求だろうか?2017/05/25
マツユキ
14
正直、詩をどう読めば良いのか、わからないのですが、マザーグースのような雰囲気。子供を描いていると思ったら、大人も、ついには妖精も。分かるなあ、という日常の向こう側を覗いたような。怖いし、切なくもある。でも、そっちの世界も嫌いではない。絵も素敵だし、また、ちょこちょこ読み返したい。2019/05/31
マッピー
13
言葉がつむぐ情景を思い浮かべようと目をつぶる。睡魔が襲う。一瞬の夢のうちに、私はその世界を確かに味わった。だって目が覚めた時にマザーグースのような奇妙な味わいと、ケルトの濃密な気配がかすかに残っていたから。固有名詞が頭韻を踏んでいることが多かったので、全文を英文と日本語訳の両方で見てみたいと思いました。英語、わかりませんけど。(笑) 2018/08/13
みよちゃん
10
読んだのは旧版で表紙のデザインが違います。図書館には古い方しかないですが、表紙は古い方がよく思えます。表紙イラストは牧野鈴子さんで好みです。内容は、同じだと思います。アーデイゾーニの雰囲気が詩集にピッタリマッチして、良かったです。2016/12/26
稽子
8
★★★ 詩集(読んだのと表紙絵が違います。1997年発行、間崎ルリ子=訳)。「つかれたティム」「べんきょうぎらい」「つまらない」「窓」「きのどくな、なな嬢」「目の見えぬものたち」にエドワード・ゴーリーと似た匂いを感じた。訳が上手いと思う。けっこう好き。2022/09/29