愚の旗

愚の旗

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  • サイズ A5判/ページ数 197p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784916008640
  • NDC分類 918.68
  • Cコード C0095

目次

五月のように
涙も出さずに
冬に死す


金がきたら

つまらん日記
まんがのよろづや(マンガ作品)
手紙。あい変らず金がない(手紙)〔ほか〕

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ころりんぱ

37
戦争関連の本を読んでいるとよく登場する竹内浩三の詩。印象的だったのでちゃんと読んでみたくて借りました。まったく好戦的でなく、勇ましくない学生が戦争を言葉に表すとき、遠かった兵隊さんのイメージがぐっと身近になります。日記や姉への手紙では、当時の生活ぶりや彼の愛国心にも触れることができます。彼は南方で戦死してしまいました。残念です。「骨のうたう」は多くの人に知って欲しい詩です。戦争に行く前に、何か予期してしていたのでしょうか。戦死やあはれ。2015/10/31

ヨッフム

10
文学青年特有の瑞々しい感性で綴られる、1940年代の東京の風景。そして、余計な装飾を拒否した、美しく、そっと弱者に寄り添う詩の数々。姉への無心の手紙の中にさえ、どこかユーモアがあり、この夭逝した詩人が現代で愛される理由がわかります。自分の弱さを俯瞰して、笑って見せる。愚かな状況に放り込まれても、その状況への描写に忙しく、誰かを憎むというやり方を知らない。安全圏からの薄っぺらな応援ではない、迷い、傷つき、倒れながら、紡いでいる言葉だからこそ、竹内浩三の祈りは、現代にも届くのでしょう。惜しい人を亡くしました。2014/11/04

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