内容説明
はたして、現代において、人々が心から欲している音楽は生み出されているのだろうか。自ら作曲家として活動を続けている著者が、現代音楽の辿ってきた経緯に具体的に触れながら、聴衆との関係において作曲界がかかえている問題点を率直に指摘。感性を拠り所にしながら、音楽ひいては芸術全般における真の「新しい」発想による創作を提言し、持論を展開する。
目次
第1章 現代音楽と現代人の意識
第2章 四論文(鏡の背面―我が外なる現実と内なる現実;「平均律」の初演にあたって;芸術の命運;聴衆論)
第3章 現代音楽の論理と未来