内容説明
高血圧診療においてSyst‐Eur試験、HOT研究などの大規模疫学的試験など多くの臨床成績の蓄積は目覚ましく、高血圧管理においてこれらに基づいたevidence‐based medicineが指向され、管理指針に関しても、WHO高血圧管理指針(1996)、米国合同委員会第6次報告(1997)など相次いで改訂されている。本書は、最近の高血圧診療に関する新しい知見の集積により診療の軌道修正が必要となってきたこともあり、これらの問題点を中心に論じたものである。
目次
第1章 最近の高血圧治療指針と症例の危険度の評価
第2章 白衣高血圧(診察室高血圧、isolated clinic hypertension)の評価と臨床的意義
第3章 血圧管理基準と高血圧治療の臨床評価
第4章 生活様式の改善―有用性と限界
第5章 虚血性心疾患の血圧管理
第6章 T・P比の臨床的意義と臨床応用
第7章 降圧薬選択―JNC VI(1997)の評価を中心に
第8章 利尿薬の再評価―少量使用の有効性
第9章 β遮断薬の心保護作用に関する再評価
第10章 ACE阻害薬の心保護作用と臨床評価
第11章 Ca拮抗薬に関する論争―WHO・ISH連絡協議会特別小委員会(1997)の声明発表とその後
第12章 α遮断薬の臨床評価―第3世代のα遮断薬を中心として
第13章 Angiotensin II受容体拮抗薬
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