内容説明
「童話」とは何か?近代童話の生成と宮沢賢治の作品の構造を読み解き、文学ジャンルとしての「童話」の本質に迫る。
目次
「童話」とは何か―「童話伝統批判」再考
第一部 近代童話の成立と展開(“小波お伽噺”の出発;巌谷小波『日本昔噺』の諧謔と「うがち」;『赤い鳥』の文体改革;小川未明「赤い蝋燭と人魚」論;プロレタリア文学における童話小説と小川未明「童話作家宣言」の意義;佐藤春夫初期小説から童話への道程;補章 太宰治「千代女」と“銃後の綴方”)
第二部 大正期童話としての賢治童話(「よだかの星」論;「雪渡り」論;「オツベルと象」論;「まなづるとダアリヤ」論;「マリヴロンと少女」論;「銀河鉄道の夜」の文学的達成)
童話のジャンル的特性と「イーハトヴ童話」という戦略
著者等紹介
渋谷百合絵[シブヤユリエ]
1985年、福井県生まれ。2017年、東京大学大学院人文社会系研究科博士課程を単位取得退学。2020年、「近代童話と宮沢賢治」にて博士(文学)学位取得(東京大学)。専門は日本近現代文学。現在、秀明大学准教授、および法政大学・武蔵野美術大学非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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