内容説明
古書趣味と文学研究の越境・融合。谷崎潤一郎の書物を初版から重版まで何冊も探し求めた著者。その装幀美学、挿絵イメージの拡がり、奥付表記の謎から作者の参照した洋書など、作家・作品論、書誌学、書物学を縦横無尽に駆け巡り谷崎文学に迫る。
目次
1(谷崎本書誌学序説)
2(『人魚の嘆き魔術師』挿絵とイメージの展開;『人魚の嘆き』挿絵考;『人魚の嘆き』挿絵考・補遺)
3(潤一郎の書棚から;『自画像』私考;谷崎潤一郎宛三島由紀夫書簡を読む)
4(書物の生態学・『春琴抄』の展開)
著者等紹介
山中剛史[ヤマナカタケシ]
1973年東京都生まれ。日本大学大学院芸術学研究科博士後期課程修了(芸術学博士)。中央大学大学院ほかで非常勤講師。専門は谷崎潤一郎と三島由紀夫、現在は作家のヴィジュアルイメージやアダプテーションに興味がある。三島由紀夫文学館研究員、『三島由紀夫研究』編集委員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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