出版社内容情報
「日本の安全と水道は問題なし」は幻想だ。地球二回り半分の老朽水道管と赤字にまみれ全国各地の水道事業は破綻寸前。現地をつぶさにルポし、怖くて誰も語らない実態を暴露し処方箋を探る。これ一冊で、地域水道の問題が丸わかりする。
内容説明
日本の水道事業は世界のどの国も経験したことのない未曽有の危機を迎えている。しかし、日本国民のほとんどがこれに気づいていない。過疎地での簡易水道の窮状、頻発する老朽水道管漏水事故、水余りでもてあまされるダム、繰り越される赤字…。収入減少下、大量更新投資時代の“水道の現実”に迫り、待ったなしの解決策「ダウンサイジング」を先進地に学び、自然の浄化力を活用する「緩速濾過法」から、“おいしい水”の供給を考える。
目次
第1章 現代の水道 3つの顔(少人数で奮戦 簡易水道;「水道水を飲もう」東京で動く;漏水は全国各地で 北上市の水道管大漏水事故)
第2章 水道の厳しい現状と持続に向けた方策(人口減少と水道の使用水量の減少;打つ手はダウンサイジングしかない;水道管路のダウンサイジング;水道事業の広域統合とダウンサイジング;一定の人数と良質で経験豊かな人材が必須)
第3章 「民営化より統合」先進地から(座談会 ダウンサイジングのトップランナー岩手中部の広域統合は現在も進行中;奈良県の「トップダウン」型水道改革)
第4章 「水余り」負の遺産(胆沢ダム「建設仮勘定」廃止の決断;「水余り」がダム建設を中止に 最前線にいた2人)
第5章 「おいしい水」って?(「おいしい水」を作る緩速濾過法を提唱;片山善博・元鳥取県知事(68)インタビュー「なぜ?浄水場」こんな時にこそ住民投票)
著者等紹介
菅沼栄一郎[スガヌマエイイチロウ]
1955年生まれ。東京都出身。朝日新聞地域報道部シニア記者。政治部、「週刊朝日」「AERA」編集部、編集委員など歴任
菊池明敏[キクチアキトシ]
1959年生まれ。岩手県出身。岩手中部水道企業団参与、総務省地方公営企業等経営アドバイザー。北上市上下水道課長から岩手中部水道企業団に移籍し、同企業団局長を務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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