内容説明
本書は、著者の講話を訳出したものである。三つのチャペル講話の中で一貫している問題関心は、いかにしてキリスト教が現代の世代に対してアクチュアリティを持ちえるのか、またそれが単に宗教という狭い領域に限定されるのではなく、人間性や社会や政治を内側から変革している力を持ち得るにはどうしたらいいのかである。
目次
1 宗教的真理の性格(一九二七年)―ベィリオル・カレッジにおける講話(アーサー・ライオネル・スミスを記念して―ヘブル人への手紙一三章一三、一四節;浪費(無駄)―マタイの福音書一〇章二九節
莫大な財産を持っていた青年―マルコの福音書一七章二二節
力の約束―マタイの福音書一八章一九、二〇節 ほか)
2 善良な人と利口な人(一九四五年)
3 パウロとキルケゴール(一九四八年)(テサロニケ人への第二の手紙三章一八節;ヨハネの福音書一〇章一〇節;エペソ人への手紙二章八節)
著者等紹介
藤井哲郎[フジイテツロウ]
1950年兵庫県に生まれる。1999年2月死去。1978年神戸大学大学院法学研究科博士課程修了。白陵高等学校教諭。共著に『現代政治学要論』(晃洋書房、1981年)
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