内容説明
パトニー討論とは、十七世紀英国のピューリタン革命期の議会軍(ニュー・モデル軍)の総評議会が、ロンドン郊外の町パトニーで開かれた際の討議記録とその内容を指す。本書に訳出した「パトニー討論」とその五つの関連文書(付録)は、いずれもイングランドにおいて1647年に、すなわち、ピューリタン革命の第一次内戦と第二次内戦の戦間期に、その革命の中心人物オリヴァ・クロムウェルと歩みを共にしたニュー・モデル軍とその周辺で作成された資料である。
目次
訳者序論 ピューリタン革命における「パトニー討論」―その背景と政治思想的意義(「クラーク文書」について;ピューリタン革命と政治の問題;第一次内戦とニュー・モデル軍;パトニーへの道―1646~7軍の政治情勢;「パトニー討論」の進行状況)
パトニー討論
付録「パトニー討論」関連文書(軍の厳粛なる契約(1647年6月5日)
軍の建議(1647年6月14日)
提案要綱(1647年8月1日)
軍の真実なる主張(1647年10月15日)
人民協約(1647年11月3日))