内容説明
『魏志倭人伝』をすなおに読めば“邪馬台国”の実相が時空を越えて浮かびあがってくる。これまでの解釈は、何としても天皇一族と結び付けようとする不自然で曖昧な理にかなわないものであった。それは皇国史観の尻尾をつけた大家の見解を末だに引き継いでいるからではないか。邪馬台国を近畿にもっていきたいとか、九州に違いないといった先入観を排して合理的に解釈しさえすれば、そこに古代の姿がよみがえる。
目次
『魏志倭人伝』の謎
「邪馬台国」の謎
「三角神獣鏡」の謎
「親魏倭王」の金印について
朝鮮半島と倭人
霧の中の古代
「大和王権」の謎