内容説明
詳細な脚注により初めて明らかになる西欧社会・文化形成の基礎文献。
目次
修道士の種類について
修道院長はいかなる人であるべきか
修友たちを協議のために招集することについて
善いおこないのための道具について
服従について
沈黙の精神について
謙遜について
夜間の聖務日課について
夜間の時課で唱える詩編の数について
夏季における夜間の賛美の唱え方について〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
シナモン
5
ざっと読んで、「こりゃ修道者のための本で、私には無理」と思ったのですが、その後機会があってプチネット断ちをやりまして。その時に「規律を守って生活を整えることがいかに大切か」を感じました。そういう意味で戒律は意義があるんですね。2017/01/24
くり坊
0
聖ベネディクトの『戒律』、その全訳と、解説。砂漠の周辺、その荒れ地で生活して、別個で暮らしていた隠修士たちの暮らしぶりに変化が起き、やがて共同生活を希求するとき、そこには互いのルール(戒律)が必要になった。修道制の歴史においては、戒律において、西ヨーロッパ独自の永続的な基本形態を確立するのはモンテ・カッシーノの修道院長ベネディクトゥスである。清貧、貞潔、服従の3徳目を誓願し、定められた聖務日課を遵守しつつ自活する修道士による共同生活。実際には、どのような戒律だったのかを垣間見ることができる本。