チェスワフ・ミウォシュ詩集

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  • サイズ B6判/ページ数 206p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784915730870
  • NDC分類 989.81
  • Cコード C0098

内容説明

ポーランドで自主管理労組“連帯”の活動が盛り上がりを見せる1980年、亡命先のアメリカでノーベル文学賞を受賞し、一躍世界に名を知られることとなったチェスワフ・ミウォシュ。かれの生誕百年を記念して編まれた訳詩集。

目次

道ばたの犬

内からの感覚
夢の国
ノスタルジー
八十五歳
好きになること
なんという人生
また
戦略〔ほか〕

著者等紹介

ミウォシュ,チェスワフ[ミウォシュ,チェスワフ][Milosza,Czeslawa]
1911年6月30日、当時ロシア帝国領だったリトアニアのシェテイニェ村に生まれ、ヴィリニュス大学に学ぶ。1939年第二次世界大戦勃発後ポーランド・ラジオの派遣員として前線に赴くが、ソ連赤軍のポーランド侵攻後、ルーマニアに逃れる。1940年7月、ワルシャワに移る。社会主義地下組織“ヴォルノシチ(自由)”に参加。1945年詩集『救出』によりポーランド文化芸術大臣賞を受賞。外交官として米仏に滞在。1951年亡命を申請。1953年共産主義体制下の知識人の苦悩を赤裸々に描いた小説『囚われの魂』の英訳、仏訳が米国、カナダ、フランスで刊行される。『権力の奪取』仏訳は「ヨーロッパ文学賞」を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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吟遊

9
チェスワフ・ミウォシュの詩集を読む。リトアニアとポーランドにルーツをもつ。抽象的な表現のあいまに、ものすごく具体的な地名や河の名前が挙がる。そこがすごく好きだ。 戦時の東欧に青春を過ごし、亡命し、長く生きた。穏やかなことばで綴る、苦しみ。2019/08/15

きゅー

5
ポーランドからアメリカへ亡命した詩人チェスワフ・ミウォシュ。彼は詩がもたらす自由を知っていた。もし彼が別の時代、別の国に生まれていれば、ポーランドの川や、丘、平原を叙情的に賛美したかもしれない。しかし、血で汚れ、骨がうず高くつまれた川、丘、平原を前にしてどうして単純に自然の美を称えることができようか。彼は時に”戦略”という言葉を用いて、詩によって過去を表現することの欺瞞を自嘲する。そして「人間の本当の敵は一般論」だといい、対象を抽象化、普遍化する作用を批判する。2012/04/05

コーギー

3
若い頃の冷笑的な怒りや憧れや無力感。老いてからの諦めや執着や、希望でも絶望でもないなにか。 人を人として大切にしようとする言葉たち。2020/05/12

ばん

3
私にとって非常に大事な詩集。2015/12/29

起死回生の一冊を求めて

1
「世界」がものすごく良かったので期待して読みましたが、む、難しい。私の無学のせいでしょうか、もう少し勉強してから再挑戦したい。とはいうものの、基本的に簡潔な言葉の詩が多く、ビビビときたものもありました。シンボルスカの方がいまのところ好きですが、また再読/再チャレンジしたい。2024/12/02

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