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内容説明
妻の不義で生まれた最愛の娘。その死を悲しむ父は笑われるべきか?外的な状況からはつかめない人間の内的な真実や、ジレンマに立たされ、相対的な真実の中で決定的な決断を下せない人間の苦悩を描いた9編の中短編集。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
amanon
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先に読んだ『受難』の感想でも述べたが、ついムージルの作風を想起してしまう。後、最後に収められた「法廷」はカフカを連想してしまったが。このあたりはやはりチェコの風土が影響しているのだろうか?かなり気になる。透徹した、小説の登場人物達をやや突き放したようなスタンスを取りながらも、でも決して冷淡というわけでもない、著者独特の距離の取り方が作品の随所に感じ取れるような気がする。「城の人々」など舞台を日本に移しても違和感が無いストーリーなのだが、そうすると何かが大きく損なわれる。そこが著者の真骨頂なのだろう。2012/09/07
nukuteomika
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タイトルどおり。あまりにもやるせない2009/11/30