内容説明
詩情豊かな日本の原風景・名作『みみずのたはこと』を彩る鶴子―徳冨蘆花の養女として慈しみ育てられた懐かしき恒春園の春秋。その想い出とともに語る蘆花の実像。
目次
第1章 『みみずのたはこと』と鶴子(蘆花の養女として;恒春園の日々;粕谷から青山へ)
第2章 『死の蔭に』の旅(旅行記『死の蔭に』;西郷隆盛の墓参;茫漠たる大陸の風物;二か月ぶりに踏む内地の土)
第3章 蘆花の於面影(揺れ動く心;“ごっこ屋さん”の一生;兄弟の確執;鶴子残照)
第4章 思い出の人々(叔母・愛子―焼き餅マニア;望月百合子―竹久夢二と百合子・愛子;関寛斎―北海道原野開拓の夢;徳富家ゆかりの人たち―一敬と久子・矢島楫子・鹿子木員信・矢野国太郎)
終章 兄・猪一郎と弟・健次郎
著者等紹介
渡邊勲[ワタナベイサオ]
徳冨蘆花研究家。昭和4年、東京に生まれる。少年時代より詩人・吉田一穂の薫陶をうける。俳優座演劇研究所で内村直也・田中千禾夫氏らに劇作法、戯曲論を師事。28年「山小屋のランプ」(4幕6場)で読売演劇賞受賞。テレビの教育番組シナリオをはじめ『週刊朝日』等で教育時評を執筆(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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