感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
長くつしたのピッピ
18
児童クラブにて1年生~3年生に読み聞かせ。「ハガネ」と言う言葉に興味津々。「ハガネ」を説明してからスタート。歯が生えそろったばかりの子ども達には歯が無くなってしまう事は全く想像できないようだ。硬い物を齧ったりボクシングで殴られたりと散々な目にあっても少しも同情しない。正にジェネレーションギャップ。この本の主題もそうなのでぴったりだった。イラストがはっきりとしていて見やすく大勢の読み聞かせにも向いている。2020/09/19
みさどん
17
おじいちゃんキツネが孫に、ハガネの歯と言われた自分の武勇伝を語る。ユーモラスでかわいい絵。こんな風に語って、聞いてくれる関係がいい。歯は強ければいいと思っていたけれど、近年インプラントがバッチリのご老人を介護する人に言わせると、顔はしぼんでいるのに人工歯だけが大きく残って、口のケアにも噛まれそうで怖いとか。無意識に噛み締めて唇が血だらけになるとも聞く。自然が一番かも。2025/08/04
ヒラP@ehon.gohon
12
【再読】大人のための絵本2023/05/19
絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく
12
きつねのおじいちゃんの歯が1本しか無くて、孫のルルは「おじいちゃんの歯は、むかしから1本だけだったの?」と聞きます。するとおじいちゃんの若き日の雄姿を語りだします。そして最後に残った歯こそ「ハガネの歯」だと言うのですが…。ちょっぴり切ないオチつきです。 ※外出自粛中の中メンバーと、いつもは選書しない分野に挑戦しように取り組んでます。私が高齢者向けに選書してみました。2020/05/05
遠い日
10
きつねのじいちゃんの人生。最後のひと言がビシッと決まって、頷かされる。なんとも愛おしい人生よ。老いるとは、こうやって「今」を受け入れ続けること。2020/02/18