感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ネギっ子gen
42
【今頃 遅いよ。これまで さんざん 傷つけておいて!】家族は誰もわかってくれない! 怒ったスピンキーは家を出て、庭で一人意地を張る。十分に張った結果、スピンキーの気持ちはすっかり治まった。<ただ みんなと どうやって なかなおりしたらよいのか? あやまるのは いやでした。スピンキーは やみのなかで 目をあけ かんがえていました。「そうだ! みんなを おどろかせてやろう」 明けがた スピンキーは こっそり 家のなかにはいり、なにか せっせと はたらいていました>。さて、翌朝。家族のみんなが憂鬱な気持ちで――2023/11/06
たまきら
26
「ピッツアぼうやだ!」と読みはじめ、「ん?」あはは、そうだよね。「沈黙は最高の仕返し」という扉の言葉に苦笑い。かなり強情なスピンキーと彼の許しを得ようと頑張る周囲の意地の張り合いに、オタマさん入り込んでいました。最後どうなるの?という心配があはは、と笑えるオチにつながるところがいいんだな~。一年生になって親との対立も出てきた彼女には気になる本になったようです。なんにせよ、終わりよければすべてよし。2018/06/21
ぼんくら
13
子どもはなんでへそをまげるかわからない。ひとたびすねると容易に機嫌を直さないのも困ったもの。ところがスピンキーの家族は困ったなんて思わない。彼の気持ちを大切にしてくれる。なかなかこうはできません。2014/06/23
絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく
8
スピンキーは不機嫌で、庭のハンモックに家出中。少しずつ気持ちは落ち着いてきますが、どうやって家族と仲直りをしようかと考えたのは…。2023/05/29
あんみつ
8
こどものころ、特に思春期にはよくあることよね。ユーモアたっぷりに描かれているけれど、親の立場で読むととても大切なことを教えてくれるすごい本です。「まったくおまえはどうしようもないあかんぼみたいだ。でもね、どんなにスネたって、おまえのことみんな大好きなんだぞ。」これに尽きます。言葉でも態度でも「大好き」を伝え続ければきっと大丈夫。2014/05/14