内容説明
戦国の世にあって、中継貿易国として長年の平和を保ってきた琉球(沖縄)にしのびよる侵攻の魔の手。大魔王秀吉…そして家康。攻戦か、迎合か。もう一つの戦国時代。第七代琉球王尚寧が王朝の存亡をかけて大和に挑む。国際スケールの壮大な興亡劇を書き下ろし小説化。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
らんざん
1
淡々とした文章だが、琉球・薩摩だけでなく大和や明など、当時の各勢力の状況が非常に分かりやすく書かれ、取っ付きにくく感じていた時代を非常によく理解出来た。戦は「攻めた・攻められた」という単純な関係ではなく、生身の人間同士の複雑な思惑が絡み合うもの。単なる琉球の悲劇として描かない所に好感。それにしてもタイトルが内容と合っていない。残念…。2017/11/25
imomofolio
0
古琉球王朝の歴史や沖縄の文化が、第7代国王尚寧の治世を追うことでかなり掴めた。すごく勉強になった。2017/01/14