内容説明
本書は、まずマクスウェルの方程式をいくつかの電磁気現象の理解のもとに導出している。そしてこのマクスウェルの方程式の導出過程がわかれば、逆に電磁気学も理解できるという観点に立っている。次にこのマクスウェルの方程式を実際に解き、その解が電波の姿とどのような形で結びつくのか、あるいは電磁波はなぜ真空中を伝搬するのかについて論じる。つづいて電線を通じてなぜ電磁波が放射されるのかをいくつかのアンテナを例として説明する。一方、後半は電磁波回路系に関する内容であり、マイクロストリップ線路など代表的な電磁波回路の諸特性をマクスウェルの方程式を基本として詳しく論じる。
目次
電磁界(電波)はなぜ発生するのか?
電磁波は平面波の形で真空中を伝搬する
電磁波の反射および透過に関する法則
電磁波を捕え、放射する空中線またはアンテナ
地球の表面で電波が伝わる姿
家庭で最も多く使われているケーブルの特性
分布定数線路とスミスチャート
誘電体に電磁波が伝わる誘電体線路
ストリップ線路
フェライトにおける電磁波のふるまい
共振器とその他の回路
マイクロは集積回路を構成するのに必須のアクティブ素子
新しいマイクロ波回路を構成する弾性表面波
新しいマイクロ波回路を構成する静磁波
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- 透明水彩