内容説明
“商品の命懸けの飛躍”からマルクスの無意識の深さへ。広松渉、柄谷行人、岩井克人を批判的に読み解き、不良債権問題、IT革命、グローバリゼーション、市場原理主義の連還に迫る。
目次
第1部 現代経済学とマルクス・宇野経済学の“地平”(恐慌と秩序;“情報革命”と“資本主義の原理”;マルクスの経済学と現在;現状分析論の現状/展望)
第2部 “商品の命懸けの飛躍”と現代思想(現象学的還元といわゆる唯物史観について;自己疎外論と物象化論―広松渉の疎外論批判は成功したか;価値形態論と「関係の階型性」―広松渉『資本論の哲学』を読む;市場が貨幣をつくる―岩井克人『貨幣論』批判 ほか)
著者等紹介
新田滋[ニッタシゲル]
1962年、東京都生まれ。1986年、中央大学法学部法律学科卒業。1993年、東京大学大学院経済学研究科修了。経済学博士。茨城大学人文学部助教授。東京大学大学院経済学研究科非常勤講師(2000年度)。経済原論・社会経済学
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。