内容説明
閉じた世界システムの外部に新たなるシステムは可能か。グローバリゼーションによって露呈した世界資本主義システムの現在を、ウォーラーステインとともに解明する。
目次
第1部 世界システムとウォーラーステイン(科学を追い求める歴史;歴史観としての世界システム論;世界システムの動態―長期波動と覇権循環からみた世界システムの将来 ほか)
第2部 世界システムのダイナミズム(モダニティとムーヴメント―世界ヘゲモニーに対する反システム的反作用;エルネスト・マンデルのマルクス主義の遺産―国際シンポジウム報告;多元的・多系的社会発展論のために―サミール・アラン ほか)
第3部 カルチュラルスタディーズと世界システム(世界システムにおける文化―世界システム論とカルチュラル・スタディーズを結ぶもの;「帝国」へのまなざし―カルチュラル・スタディーズをめぐる地政学;「カップの底のお茶っ葉」―階級の言説性(discursivity)について ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
クロックス
1
「世界システム論」に興味があったので、基礎的な知識を得るために読んだ。西ヨーロッパが世界の“中核”として君臨し、その他の諸国が“従属”する。基本的に“中核”はヨーロッパだが、歴史とともに覇権も移りゆく。オランダからイギリスに、そして現在はアメリカ。一国史的な見方をするのではなく、“世界”という視点で歴史を考えるのはとても有益であると思う。ただ、全体的に初学者にはお世辞にも読みやすいとは言えなかった。「世界システム論」を学習した上で、興味のある論文を読むというやり方が良いと思う。2010/03/21
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