出版社内容情報
「怪力乱神を語らず」(論語)といった孔子に対して、怪力乱神のことばかり語った清朝の怪奇譚集である。たとえば、こんな話だ。江蘇省に孫君寿という乱暴者がいた。ある日、野遊びに出て、野糞をしようと思い近くの荒れ果てた墓を暴いて、中の髑髏を取り出し、それにまたがり口のところに糞をして、「どうだ、うまいか」と声をかけると、髑髏が突然大きく口を開いて、「うまいぞ!」と答えた.....。(立花隆『ぼくが読んだ面白い本・ダメな本 そしてぼくの大量読書術・驚異の速読術』236頁、より)
目次
風水なんか信じるな!
あの世との境界
売り払われた観音堂の参道
幽霊は全部お見透し
義民の崇り病
私が調べた事件
他人の名前をかたって供養をしてもらう幽霊
社公を訴えた秀才
土地神の告訴〔ほか〕