内容説明
一九三七年七月二十九日、居留区の日本人二百余人が支那人に惨殺された「通州事件」。その蛮行の一部始終を目撃した日本人女性がいた。一人の老婆が「かたきをとって」と女性に言い、「なんまんだぶ」ととなえて息をひきとった。女性は、帰国後、ある寺の住職と出会い、五十年間秘密にしてきた地獄絵そのままの体験をつぶさに語った―。
目次
1 通州事件の真相を伝える後世日本人への贈り物―調寛雅著『天皇さまが泣いてござった』と佐々木テン証言の意義(一冊の本との出合い;『天皇さまが泣いてござった』という書名の由来;戦争で日本人が蒙った惨劇 ほか)
2 通州事件の惨劇―日本人皆殺しの地獄絵(日本罪悪史観の誤り;東京裁判史観を広めた教育とマスコミ;盧溝橋事件の真相 ほか)
3 通州事件の目撃者佐々木テンさんの証言(支那人と結婚し支那に渡る;通州で日本兵と語る楽しみ;日本の悪口を言いふらす朝鮮人 ほか)
著者等紹介
藤岡信勝[フジオカノブカツ]
拓殖大学客員教授・新しい歴史教科書をつくる会副会長・通州事件アーカイブズ設立基金(2016年5月創立)代表・慰安婦の真実国民運動幹事。1943(昭和18)年北海道岩見沢市生まれ。1971年北海道大学大学院教育学研究科博士課程単位取得退学。名寄女子短期大学、北海道教育大学、東京大学教育学部、拓殖大学日本文化研究所に奉職。2014年より現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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やじ
25
通州事件を知らない方々は、この目撃者の証言を読んで目を覚まして下さい。因通寺住職 調寛雅(しらべかんが)著「天皇さまが泣いてござった」の中の「通州事件の惨劇ー日本人皆殺しの地獄絵」というタイトルがついた53ページに、藤岡信勝氏の一章を加えた自由社ブックレット。540円!戦前戦後を知る方々は、GHQに牛耳られて歴史を書き換えられていく様を見て、どれ程悔しく、悲しい思いをされたであろうか。「コミンテルンの洗脳を受けた人達が、日本のマスコミ会や教育界をリードし、日本という国を作り変えてしまった」2016/09/11
スウィーニー校長
15
★★★★★ 盧溝橋事件の直後に発生した、通州(冀東防共自治政府)兵士と学生によって、日本人200名以上が惨殺された通州事件。 中国人男性と結婚していた佐々木テンさんという女性による目撃証言。 目撃証言ゆえ、残虐行為の描写が生々しい。 事件に至るまでの現地の雰囲気も伺える。 朝鮮人が日本人の悪口を言いふらし、それが中国人に伝搬。一方日本人は中国人を見下すような態度。 そんな緊迫した街の状況を把握していない日本兵。 100頁ちょっとしか無いのですぐ読めますが、決して気軽には読めません。2018/09/05
エックスマス
10
南京大虐殺はなかったが通州事件は実際にあった大変痛ましい事件。三光作戦しかり、チャイナは自分達がやることは相手もやると考える。そこから南京大虐殺の嘘が生まれる。通州事件のいくつかの話しは知っていたが改めて文章で読むと何とも言えない気持ちになる。読んでいて泣いてしまった。正直、人はそこまで残虐になれるのだろうかと思ってしまう。許す許さないは別として通州事件は日本人として忘れてはならない。2016/08/11
anko
8
知ってましたが応援買い。横浜はこっちを副読本にされた方がよろしいのでは2016/10/17
むさし
6
改めて日本人が知るべき事件 3章の佐々木テンさんの証言だけでも読むと、全く知らない人でも何かが変わると思う2018/05/01