内容説明
本書のなかで著者が展開する史観は三人の天皇、すなわち孝明天皇、その子睦仁、及び実は大室寅之祐の明治天皇は、或いは明治維新を推進した岩倉具視や木戸、伊藤、山縣、大久保たちに暗殺され、或は裏切られた悲しい存在であったという事実である。まず孝明天皇は長州藩の忍者部隊によって暗殺され、その子睦仁も即位後直ちに毒殺された。そして、睦仁の身代わりになった明治天皇は実は南朝の末孫という長州力士隊の大室寅之祐であり、孝明天皇の子ではなかったというのである。
目次
第1章 孝明天皇は暗殺された―毒殺説を検証する
第2章 孝明天皇暗殺始末―犯人は岩倉、伊藤と長州忍者
第3章 田中光顕、明治天皇すりかえを告白―南朝の末裔、大室寅之祐を天皇にした
第4章 自らの出自を否定した明治天皇の「南朝正統論」―なぜ天皇すりかえは可能だったか
第5章 岩倉欧米使節団の帝国主義参入―西郷隆盛はなぜ殺されたか
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