感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
J D
66
AKIRAという元受刑者とNPO法人対話の会理事長で弁護士の山田由紀子さんの間で交わされる「つぐない」に関する往復書簡を通じて非常に分かりやすく修復的司法について記されていた!犯罪により傷付いた心や生活を建て直し再び社会で生きて行く被害者の立ち直り、犯罪を犯したことで受刑者生活を送りながら立ち直りを目指す加害者の対話によるそれぞれの立場での人間性の回復。修復的司法の可能性を知るのには、なかなか良い図書でした。修復的司法に興味ある人にはおすすめです!2023/08/15
ころりん
1
修復的司法が日本で実践されている様子を、著者と受刑者との往復書簡で。 受刑者が、真の反省に至った経緯(懲罰ではそこに至れなかった経緯)、修復的司法との出会いが綴られる。 著者が、修復的司法の基本的視座や実践的な課題を、一つ一つ確認していくので、とても分かりやすい学びです。 だれが傷ついているのか、その人のニーズはどうしたら満たせるか。 それは注意深い「対話」によって見えてくる。 自分の物語を語り、相手の物語を聴くことによって。 最後の、ある女性被害者の三つの願いがハッとした。 続けてこの著者を読みます。2021/08/04