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絵本と児童書が多い本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
びわこっこ
49
春の森の中で、星ガラスのカーくんは、元気がありません。さえずりの声が素晴らしい、クロツグミや美しい羽を持つ、ヤイロチョウ、すばしっこく飛ぶ燕に比べて、自分が何の取り柄もないように思えて、自分がいてもなくてもいいように思えて、だあれもいないところに、消えてしまいたいと、シロフクロウのホー先生に打ち明けます。すべてを打ち明けてホッとしたカーくんは、深い眠りに落ち目を覚ますと、カーくんを心配した森の仲間が集まっていました。みんなはいいます。カーくんは、木の実を割って森のあちこちに種を運んで森の木を育てていると。2023/06/04
ヒラP@ehon.gohon
20
自分という存在を見直して自分自身を受け入れること、人を追いつめるのではなくその存在を尊ぶこと…。少し概念的ではあるけれど、心に響く祈りのような絵本です。 命を大切に。死んではいけない。2020/11/07
gtn
19
光が見えない人。本書は、その人に使命感を持たせようとするが、そこまで求めなくてもいいと思う。先ずは、その人の声に耳を傾けること。次に、自分の泣き言も聞いてもらうこと。そうすれば「なかま」になれる。2021/12/30
Taka
9
とても考えさせられた。自分に自信をなくしてしまったカーくんを、仲間たちがあたたかく元気づけるお話。普段から「あなたは素晴らしい」「あなたがいるだけで嬉しい」ってどれだけの人が言っているのだろう? みんな四六時中忙しなく家事や仕事に追われ、失敗すれば激しく叩くばかりで、こんな風にきちんと言葉にしてやさしく接することができてないんじゃないだろうか? 何か忘れかけたものを思い出させてくれるような本。2016/09/14
さよ
6
他の仲間の鳥に比べて、自分はなにもないと思っていたカーくんが、自分がしてることが森の命につながっていると知って自己肯定感を高めていく。「ぼくなんてなんもないもん」と、口ぐせのように言っている子に、読んであげたい。2022/02/16